インフラツーリズム政務調査活動復命など(令和4年1月12日(水)〜15日(土)活動報告)

1月12日(水)

さいたま市浦和→春日部市、春日部駅前にて

□東武トップツアーズ春日部駅支店訪問

社員の方から首都圏外郭放水路見学を観光事業者としてどう生かしていくかを中心に聞き取り。
丁寧に教えていただきました。ありがとうございました。
以下コメントです。

(経過)
・首都圏外郭放水路の見学ツアーはもともとは地元中学校、小学校の社会科見学として行われていました。
・その後、国交省がインフラツーリズムの流れの中で様々な方々に見てもらう方針に拡大。
・当初は国交省自体で見学会のPR、予約、集客等の事務を行っていました。
・当社が運営を受託。
・お客様の層、社会科見学、商工会議所部会見学、議員視察、観光客も増えている。
(旅行会社としてインフラツーリズムをどう生かすか)
・首都圏外郭放水路プラス資源活用が必要
・地域の名物を組み合わせて春日部の駅を中心に着地型観光を進めていきたい。
・春日部市はそもそも観光地ではない。東京のベッドタウンだが素材として何をどう生かすか。
・春日部市の地場産業として桐のタンス、麦わら帽子があり、放水路見学と組み合わせてこれら地場産業の工場見学が観光素材になると考えている。
・また、春日部市は住宅地であると同時に梨や苺の果樹園があり、取り入れツアーも組み合わせることができる。
・親会社の東武鉄道はインフラツーリズムに協力的で駅を中心に活性化に取り組む方針である。
・来月、再来月とモニターツアーを行う予定である。
・鉄道会社が親会社である旅行会社が防災施設をテーマとしたインフラツーリズムに取り組むことでビジネスベースで観光資源の発掘と磨上げのきっかけとなると感じた。(小野)

□一般社団法人 春日部市観光協会訪問
(経緯と今後の方針について)
・国交省と市で協議会を組織しインフラツーリズムで何ができるかを協議した。
・国と自治体の運営では堅くなることから、運営主体を民間にお願いすることにした。
・東武トップツアー様が運営主体として見学会を行うことになった。
・その前までは防災施設であり開放はしていなかった。
・八ッ場ダムのように完成前から見学ツアーを行うと完成後のリピートにつながるが、首都圏外郭放水路は完成後から見学をスタートさせたため、いかにリピーターを増やすかを考えた。
・春日部市が観光庁の「誘客多角化推進事業」に採択され春日部市と観光協会が基本計画を作り上げ、平成30年にモニターツアーを催行。
・外郭放水路の見学を中心に市内周遊のメニューを策定。
・10か月間で約4万人の入り込みがあったが、コロナでいったん中止した。
・海外からは偉い方々の視察や会社の旅行、地震、津波のあったインドネシアからも来た。
・海外の方々はSNSで地下神殿を発信し若い人が来た。
・今回のインペラコースは地下神殿の奥にある羽根車まで行く内容だが、参加者から見てみたいとの希望が強く開放した。
・地下神殿カレーなど飲食業との連携は始まったばかり。地下神殿見学をきっかけに名物料理を創造したい。

丁寧にご説明いただきました。ありがとうございました。

午前

ヤマヤさんの地下神殿カツカレーをいただきました。

念のため春日部駅前にて

由利本荘市pcr検査所に1月14日11時20分からpcr検査をメールにて予約。
メールによる予約の仕方について由利本荘市健康管理課の方が丁寧にアドバイスしてくれました。

午後

春日部駅前から、無料巡回バスにより見学会現地へ

これは「既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業 交通連携型」という事業を活用。
ポイントは首都圏外郭放水路見学地の往復ではなく、お金の落ちる他のスポットも乗降ヶ所に入れていること。「道の駅」

午後

15時から16時30まで

見学会開始

○地下神殿コンシェルジュによる説明
・首都圏外郭放水路とは何か。
・3つの施設で成り立つ。
・1つは立坑(たてあな)
・1つは地下トンネル(6キロ)
・1つは排水機場

・埼玉県東部、中川・綾瀬川地域は水がたまりやすい皿のような地域。中小河川の洪水に悩まされてきた。こうした川の洪水を立坑に流し、地下トンネルで排水機場に集め、巨大な調圧水槽(地下神殿)で流れを調整し、ガスタービンで羽根車(インペラ)をまわし、水を上に上げ、大きな江戸川に排水する仕組み。

○見学
腰までの長靴とヘルメットを装着し、177の階段を降り立坑を見て、調圧水槽に到着。そして今まで未開放だった神殿奥のインペラまで水を漕いで行き、見学。
これはインフラツーリズムであり、防災の意味と仕組みを知る行為。そしてアドベンチャーツーリズムでもある。
首都圏外郭放水路ARアプリを使用し洪水時の様子を擬似体験することができる。

○所見
インフラツーリズムの本質は事前学習、体験学習、事後学習プラス着地型観光であることを実感。
学びを深め、再訪の意思発生、さらに学びが深まり他の類似関連施設への興味につながる。
来訪地の歴史文化地質資源の活用、飲食業や産業観光にもつながる。

以上の調査については別途より深掘りした調査報告書を作成し市民勉強会の開催を考えています。

午後

1月13日(木)

移動日
秋田へ

1月14日(金)

念のために予約していた
由利本荘市pcr検査所にて検査
→陰性の通知1月15日にあり。

午前

調査復命作成作業

午後

1月15日(土)

13時半から17時まで

秋田県建設技能組合連合会主催による
和の住まい推進リレーシンポジウムに参加。

農水省、文化庁及び国土交通省による諸制度の説明、事例紹介。

西方設計の西方先生による和の住まいや住宅の省エネ対策について説明。

パネルディスカッションにより和の住まいの良さの再認識や省エネ対策、高品質化、人材確保、賃金向上などについて意見が交わされました。

非常に有意義なシンポジウムでした。

午後