溶接ってめっちゃかっこいい!(令和4年6月2日(木)活動報告)
これは契約社員として事務の仕事をしていたある女性が離職し、ポリテクセンターにて金属加工技術を学び、秋田市の鉄工会社に正社員として入社、溶接女子として活躍されている方の声です。
今日、6月2日は県議会一般質問第一日目終了後、潟上市天王にあります「ポリテクセンター」を訪問し「離職者や社員の学び直し」による生産性向上を支援する現場と仕組みを視察調査させていただきました。
所長様はじめ皆様にはご丁寧なご説明ありがとうございました。
インターバル速歩
倉庫
終了後のいつもの八幡様と高薬師山。
いつ見ても見惚れてしまう。
東由利→本荘経由→秋田市
□県議会一般質問
質問された議員と項目は別掲の通りです。
その中から一つ知事答弁要旨を以下報告致します。
○水田活用の直接支払交付金の見直しについて
(知事答弁メモ)
この度の国への要望で農林水産大臣には、
・現場が混乱しないよう慎重に対応すること
・食料安全保障の観点から、生産性の低下や耕作放棄地の増加を招かないよう別途の対策を講じる
ことなどを私から申し入れた。
大臣からは、
・五年前に決まった運用を適正化するものであり、地域ごとの課題を全国的に調査した上で、相談に応じられることは対応していきたい
との回答がありましたが、国の基本的な方針は変わらないものと感じたところであります。
今後は、国の調査に加え、県農業再生協議会で、農家の作付動向等に関する調査を実施することにしています。
これらを踏まえて現場の課題を抽出し、ブロックローテーションや畑地化する上で技術的に対応できるものと、国に要望していくものを整理してまいります。
このうち、技術的に対応できるものについては、生産性の低下を招かないよう、排水対策や栽培管理などに関する技術指針を作成し、来年の生産に向け、現場に普及してまいります。
また、現下の国際情勢を踏まえ、与党内において食料安全保障の強化に向けた議論が出始めておりますが、県てしましても転作の枠組みを超えて、自給率向上に向けた政策のあり方を総合的に検討する時期に来ていると考えており、農家が希望を持てる農政となるよう、国に強く要望してまいります。
以上、三浦英一議員の質問に対する知事答弁からです。
秋田市→潟上市天王
□ハロートレーニング 公共職業訓練
ポリテクセンター秋田視察報告
○離職者訓練
離職者の方を対象に、地域企業の人材ニーズに応じ
早期再就職のために必要な技能・技術・知識を習得。
・訓練生の求職情報誌を作成し企業へ配布
○在職者訓練
企業の従業員の方々に生産性向上や業務改善、新製品の開発に必要な専門的知識の習得及び技能技術のレベルアップを図るための短期訓練。
・企業が求める人材ニーズを調査し訓練メニューに反映。
○職業訓練指導員の派遣、設備貸与
従業員のスキルアップ、生産性向上のため、社員が勤務する現場で訓練を受けることができる。
○生産性向上訓練
あらゆる分野(生産管理、品質管理、マーケティング等)の生産性向上に効果的なカリキュラムを用意。平成29年度後半からスタート。
一社のオーダーコースと複数社の社員が参加するオープンコースがある。
○求職者支援訓練
雇用保険受給できない方への訓練。
○事例など
・派遣社員として液晶ディスプレイ検査に従事していた男性(29歳)が電気設備技術科で学び、制御盤製造技術者として正社員採用
・飲食店に勤務していた男性が建築CAD施工科で学び型枠工事会社に正社員採用
・派遣で事務の仕事をしていた女性が建築CAD施工科で学び正社員採用。女性活躍の事例でもあります。
・人手不足のため、賃上げではなく、その前の段階の「生産性向上」のための研修に力を入れる企業が増えてきている。
・生産性向上訓練はオーダーコースを受講すれば社員の意識が変わる。オープンコースでは他の会社の社員と一緒にグループワークを行い、ためになるとの感想あり。
・秋田市のある金属加工会社は女性を必ず一人採用する。男性が負けていられないと奮起するから。
・鉄筋の技術訓練は人気があり、県外からも受講生がくる。
・在職者の支援として、県の鉄鋼工業組合では人材育成研究会を設置し育成の仕組みづくりに取り組んでいる。
○小野感想
秋田県の賃上げ政策を考える場合、企業規模を大きくするM&Aがよく言われます。
それを否定はしませんが、賃上げの原資を維持拡大するための「人への投資による生産性向上」が多くの県内企業にとって重要であり、そのプロセスを知ることができました。
とても参考になりました。ありがとうございました。
引き続き調査を進めてまいります。