水田現場における水不足影響調査その3(令和7年7月29日(火)活動報告)

電話で聞くのではなく現場で農家から直接聞くことがいかに大事かを実感しています。

インターバル速歩

6時25分
倉庫駐車場にて

午前

東由利舘合・須郷田→東由利法内・小倉

□昨日見せていただいた割れた水田
農家の方のご努力で水が入ってました。
(写真)ガソリン代がかなりかかっているはず

午前

小倉→下川大内・葛岡地区

□水田現場水不足、今後目指す農業経営あり方、旧69市町村の魅力を生かす秋田県づくりについて
10時から11時
葛岡どまらんど にて
リーダーシップを発揮されている農家の方からお話をお聞きしました。

○今夏の渇水異常さについて
・これまでも今まで(7月後半まで)ならば、このような天気はなかった。
・しかしこの天気がさらにこれから2週間続くようなら、こんなことはなかった。
・葛岡地区や長坂地区は川に水がたまる箇所あり、少ないながらも溜まって、それをポンプアップしている。
・それ以外はかすみ温泉の方に溜池があり、水を頭首工に流し使用できる。
・今のところ何ともないが、出穂してから盆まで、8月上旬から2週間、水ほしい。
・水あるときに下に流しながらなんとか逃げ切れるようにしたい。上流、下流の地域大変な箇所あると思う。
・こまちは穂が出た。ひとめぼれは出始め。
・横手市では渇水対策本部設置し、ポンプ購入への助成をするようだ。

○兼業農家によるこまめな営農継続と退職後の専業というプロセスモデルも必要だ。
・自分も兼業しながら機械を買い、こまめに営農をして、専業になった。反収は10俵とれる。
・48歳位の仲間に製造業に勤務し、55歳になったら専業でやりたいとビジョンを明確にした人がいる。
・現在の米価で反収を高め、4haを6haに増やせば、再生産可能な営農ができる。
・逆に大規模化には懸念している。面積が増えればこまめな営農できなくなり、反収落ちている例がある。
・反収低くて面積増やせば、草刈り大変だ。
・中小規模農家(家族経営、種まきや田植え時に有償の相互扶助ありの程度)でも水田の草刈りと併せて道路の土手も併せて草刈りしている。こうした農家がいなくなれば地域のライフライン維持、大変になる。
・コメ政策ではこうした農家が再生産できるような仕組みをつくるべきだ。
・今後一番心配なのは水路の維持管理。多面的、中山間などを生かしながら土地改良区、農業法人、農家協力体制を強化しなければならない。

○旧69市町村の資源を生かす、課題解決する秋田県づくりについて
・みんなが参加していた梵天まつり、コロナ禍明けても実施できていない。
・予算の問題か様々な要望事項がなかなか実現困難
→県が所管する(例えばインフラ管理など)あるいは全県で同じテーマで支援できることなどもあると思いますので、「それは市町村の仕事です」で終わらせないで、何ができるか県議としても考えます。

午前

葛岡→小野一彦事務所→JA秋田しんせい本部

□JA秋田しんせい組合長さんから渇水対策本部等についてお話をお聞きしました。
13時半から14時半頃
泉谷市議と同席

○JA秋田しんせい渇水対策本部について
・昨日、7月28日渇水対策本部を設置した。
・当面やれる対策はやります。
・ポンプについては、JAが一括窓口になりリース対応
・燃料費助成、花卉には遮光ネット、畜産にはミストなどコメだけでなく全般的な対策を講じたい。
・県、市町村も支援をお願いしたい。
・ポンプの貸し出し制度があるが、数が足りない。こういう時のために、各JAに大きなポンプを備えるべきと要望した。行政も考えてほしい。
・また、火災や防災に影響ない範囲で、緊急的な対応として消防ポンプの使用も考えるべきではないか。燃料はもちろん出すとして。

○JAが事業主体となり市、県、国、民間企業が連携したハイブリッド型野菜ハウス団構想について
・既存のメニューの適用ではない、夢ある、そして若者を呼び込むことができる、その結果秋田県の農業産出額アップにつながるプロジェクトをつくり
実践したい。
・当管内で盛んな畜産業を支援するため、デントコーンなどの飼料の生産、管理を支援する制度
・機械高額なため他のJAとも連携した戦略
・堆肥が緑の食料システム戦略として市場で人気のアスパラ栽培に生かされる仕組み。
・ハウスはハイブリッド型で制御され、収穫ロボも活用
・若者を県内外から呼び込み、自立までインキュベーション
・住宅は使われていない教員住宅等の活用

こうした構想を知事に提案したい。市議、県議に支援も求める。
→了解致しました。

午後

JA秋田しんせい本部→岩城地区へ

□水田現場水不足影響調査、旧69市町村の魅力生かした秋田県づくりについて聞き取り
14時50分から16時
滝の俣地区の方々から

○水不足影響
・こちらは鷺沼があるので今は大丈夫と思われるが、赤平地区や上黒川地区など厳しいのではないかと推察しています。
・消防ポンプの活用も考えられるのではないでしょうか。

○岩城地区の資源活用した取り組み
・歴史資源を生かすべき
・人物資源が豊富であり生かすべき
・いわき市との親子都市協定によるいわき踊りへの参加など歴史的な関係人口を大切に育んでいくべき
・若手でそばを栽培し、製粉し道の駅やスーパーで販売している方がおり、とても美味しい。応援したたい。
・農業従事者を増やしたい。
・ワカメもブランド化が進んできたので伸ばしたい。

午後

岩城地区→本荘小野一彦事務所→東由利

7月30日、31日と秋田県議会農林水産委員会の県内調査です。由利地域振興局管内、仙北地域振興局管内を調査させていただきます。

午後