令和7年7月30日(水)活動報告
秋田県議会農林水産委員会の県内調査を実施しました。
本年5月の常任委員会構成変えにより、農林水産委員会の委員長に選任されました。
人口減少が進む中で、秋田県の強みとしての農林水産業が果たす役割を最大化させるため、現場主義に徹して活動してまいります。
この活動の一環として令和7年7月30日、31日に県内調査を実施しましたので、次により報告します。
○委員会メンバー
写真のとおり。
巨大な鋼製の魚礁を象潟沖に9基設置し、そこに魚が集まることによる漁獲量の拡大を目指す事業
11時
秋田県漁業協同組合南部支所 金浦漁港(魚礁製作場所)
○目的
温暖化で海水温上昇により、暖かい海にいる魚種(キジハタ等)の増加を踏まえつつ、沿岸から沖合まで一体的な漁場をつくる。
○何故鋼製の魚礁を選んだか
・強度がある。
・大型化できる。
・予め工場内で魚が集まりやすい形状に加工できる。
・タイ等が接触したがる。
○そもそも何故魚礁に魚が集まるのか
・視覚の刺激で魚が好奇心を持ち集まる。
・栄養豊富な底層水が上昇する流れができ、プランクトンの発生を促す。
・部材の下に隙間ができ、魚の休憩場所になる。
・着礁生物(フジツボ、えび、カニ)を食べにくる。
・魚礁と潮流の衝突による振動を魚が感知して集まる。
○獲れる魚
ソイ類、メバル類、真鯛、ヒラメ、カレイ類
イワシ類、アジ類、ブリ類、サバ類、マグロ類
本荘由利森林組合による木質バイオマス燃料の生産設備・現場
13時
森林の木を伐採した場合に根曲り木材、抜根などを金に変えるため、土場まで運び、乾燥させ、木材をつかみ、チップにして、運ぶ、一連の機械、トラックを導入。
その現場を視察しました。
年間約2万トンのチップを生産。秋田市等の発電施設等に出荷。新たに稼働する発電施設もある。需要が伸びている。
○自社の乾燥設備の燃料として購入する企業もある。
株式会社秋田ニューバイオファームさつまいも洗浄選別加工販売施設にて
□さつまいもの生産、洗浄選別、加工販売、商品開発の取り組み
13時25分
・以前から生産されていたさつまいもに着目
・さつまいもはマーケットが広がっている。
・この事業のキーはコンテナです。年間13℃、湿度70%で保存でき、夏は芽が出ず、冬は腐らない。年間加工できる。
・栽培が追いついていないので仲間を増やしたい。
・業務用ペースト、干し芋、ソフトクリーム、ジャム、パイ等。
・県さつまいも協議会により高品質のさつまいも生産、商品開発、ブランド化を推進
・西目高校生とコラボ
・フレンチレストランと連携しスイーツ開発
・商社等と連携
由利地域振興局概況説明
別添のとおり。
なお、口頭で渇水の状況影響についてご説明がありました。
県民との意見交換会
14時40分から90分
由利地域振興局大会議室にて
繁殖と肥育を一貫して行い、増頭を計画し地域振興に取り組みたいとのお考えの若者
果樹生産、水稲の作付けを行い、離農者から託された農地を受け入れ法人化を目指す若者
一貫として漁業経営を目指して、秋田市から専業の漁業者がいるにかほ市へ移住され、漁業に取り組まれている女性
水稲、ネギ、繁殖の組み合わせで地域農業を牽引される方
他産業から就農され、事業承継を受け外部人材の立場から地域をまとめ、基盤整備、スマート農業を推進。非農家出身の社員を育成され事業拡大を図るリーダー。
皆様から、資材高騰下の事業費要件、県内産の魚のPRの推進、雇用就農者の人事評価や他の道への転身も含めた指導育成などについて、非常に有意義な意見交換が行われました。











