第4回目現地視察・農林部関連(令和2年6月10日(水))

本日、6月10日(水)次の箇所を視察しました。かつての同僚、舛谷農地整備課長と合同で実施しました。
ご説明していただいた地域の皆様、由利地域振興局の皆様に感謝申し上げます。

○平根地区(鳥海地区)

県営ほ場整備事業
H25〜H30(園芸メガ団地)
・中山間地域の園芸メガ団地
・アスパラが甘いと直売所でもリピーター続出
・20代から80代の社員
・雇用延べ5000人
・皆さん好きでやめない。
・本年度から各作物毎に班長を置き、マネジメント体制を強化。
・アスパラの作業が忙しいときにリンドウの班員が応援するなど。
・小菊について水不足の昨年夏、地下かんがいシステムの効果を確認した。

○山崎地区(鳥海地区)

地域用水環境整備事業
H30〜R2(小水力発電)
・地元の小学生が水路をはじめ地域の歴史を学ぶきっかけにもなっている。

○小板戸地区(矢島地区)

県営ほ場整備事業
R2〜R7
(農地中間管理機構関連ほ場整備)
・ドローンを活用した稲生育状況等把握
・女性たちの直売活動の場拡大

○松ヶ崎地区(本荘地区)

県営ほ場整備事業
R1〜R6
スマート農業実証地区
・比内地鳥の生産と園芸、米の組合せ
・首都圏テイクアウト飲食業等との契約栽培
・折林ファームの若手社員の働く姿を見て18歳の新卒の方が入社したこと。昨年からインターンシップも実施。

ポイント
・キーパソンの熱意とアクションのもと、個々人が議論を積み重ね地域の将来ビジョンを描き合意しその実践に動いたこと。
・大型機械が入れるような区画、農道整備、稲作だけでなく、高収益な花卉や野菜生産にも適するような排水や地下かんがいシステム、ICTを使用した水管理システムなどの投資支援が背中を押したこと。
・山崎地区では約6mの落差を利用し3.8万kwhの発電を行い、電力会社に売電し、その収益を施設の維持管理費に充てる=電力の地産地消と農家負担軽減
・地元小中学校の環境教育にも活用。
・若い世代やシニア世代の活躍の場になっており地方創生の取り組みそのものであること。
・こうした取り組み=地域の将来を議論し合意しその実現のため皆んなが力を合わせること=が他地域の動きを誘発していること。

○本日はこのほか、県のプレミアム飲食券の加盟店登録の状況について、産業政策課に確認。

市内事業者及び秋田市の事業者に登録申請の有無について聞き取り及び制度PRをいたしました。

○本日の本の紹介

高校生の時に出会った宝

○話の三番叟(さんばそう)
本荘高の恩師畠山忠男先生ほか編著

この本が宝である理由
・一人の語り手が130もの話をしたものを収録、これは全国でも稀有
・かつて民族学者柳田國男先生が芸における三番叟はあるが、話の三番叟(つまり、これから昔話をはじめるよ的な内容)は熊本県で収録したものがある程度で貴重であるとおっしゃっていた。それを畠山先生方が秋田県の東由利で出会うことができた。驚きと興奮にみわまれたそうです。
・何より実に面白いあるいは不思議な話しが多い。