人口減少による消費低下を観光人口でいかに補うか?(令和4年4月4日(月)活動報告)

観光庁によると定住人口一人当たりの年間消費額は
125万円だそうです。

秋田県の令和2年10月1日の人口は959502人。
一年後の令和3年10月1日の人口は944874人。
1年間で14628人減りました。

単純に計算すると、1年間の人口減少で125万円✖️14620人=約182億円の消費が消えたことになります。

一方で、訪日外国人の消費額は15万円。国内旅行者で宿泊された方の消費額は5万円。日帰り旅行をされた方の消費額は1万5000円だそうです。
一人の定住人口減少に伴う消費の減少を観光で補うためには、外国人8人、国内宿泊旅行者であれば25人、日帰り旅行者であれば81人を呼び込む必要があることになります。

4月4日は秋田市、横手市及び由利本荘市の経営者の方々とインフラ、自然、文化歴史、食資源などを組み合わせた地元観光を全県域で展開し幅広い業種(宿泊業や土産販売業にとどまらず)の売り上げが上がるコンテンツやその提供の在り方について意見交換を行いました。
場所は発酵小路田屋さんのギャラリーにて美しい鳥海山と本荘の街を眺めながらの有意義なワークショップでした。


○話題提供
わたくしからは昨年春から政務調査活動・一般質問をしてきた、にかほ市の秋田県第一号砂防堰堤、玉川発電所、鳥海檜山の滝、袖川トンネル、春日部市首都圏外郭放水路などインフラのガイド機能の充実(コンシェルジェやARを駆使)や普段非公開部分の有料探検。そして飲食業や交通事業者などとの連携とその効果について話題提供を行いました。
メンバーの方々から出されたご意見は次のとおりです。

○県内のマリーナの活用
夏の日本海は穏やかで、マリーナにおける船舶の係留コストは首都圏の公設マリーナの半額、民間マリーナの10分の1と安い。首都圏の富裕層に対して売り込むなど観光としての活用を図るべき。

○全県のガイドの連携の仕組みづくり
インフラのコンシェルジェ(橋やダムの種類や見どころなど)、歴史やジオサイトのガイドなど様々なテーマのガイドが全県でつながり、電子決済で料金を得る仕組みなど検討すべき。
題して秋田アドベンチャーツアーラリー。

○鳥海山の魅力について
春スキーのメッカであり、全国から人が来ている。風光明美で海を見ながらスキーができる。
できれば人に教えたくないくらい素晴らしい。
泊まる場所やアクセスの改善がもっと必要。

○秋田は釣りの聖地
全国の釣りファンからしたら秋田はあこがれの聖地。

○ロングリテイルのような観光コンテンツの売り方
店の倉庫や棚の片隅に長年残っている商品に人気の火がつくことがある。鳥海山やインフラなどつぼを掴んだ売り方をすれば大ブレイクする。それを探求したい。

○アウトドアだったら秋田が日本一になれる!
アウトドア関連の多様なアクティビティを考えれば秋田は素晴らしいコンテンツが何でもある。日本一になれる。ギアや食品も売れる。お金が落ちる機会づくりが必要。
懇親会はこの日のご意見を裏付けるごとく豊かな食資源と調理の技を勝山さんにて堪能いたしました。

次回も開催いたします。