縦割り支援を県民目線でつなぐ(令和4年4月6日(水)活動報告)

東由利→本荘の事務所→秋田市(議会控室)→文化会館→由利本荘市建設部→自宅

わたくしの公約に「社会的孤立対策の推進」と「障がい福祉政策の推進」があります。
令和4年2月23日、由利本荘市内の方から、引きこもりされている方の保護者へのアドバイスや支援窓口の交通整理などを行う事業を企画しており、そのための財源支援制度などについて相談がありました。
翌日、県庁障害福祉課長さんから県のモデル事業のほかに、市民活動主体=特定非営利活動法人として国や県、市からの受託や支援を受け保護者へのサポートを実践している2事業所を紹介していただきました。
4月6日はこのうち、秋田市の特定非営利活動法人KOU(こう)の代表である大屋様からお話をお聞きしました。
丁度この日は、秋田市文化会館にて、秋田市からの受託事業である「仕事塾」の開催中でした。
以下聞き取りの要旨です。

□KOUの取り組みの経緯

(引きこもりや登校のお子様の保護者支援)
・もともと引きこもりや不登校のお子様の保護者の相談会を実施していた。

(フリースクールへ)
・その中でお子様や保護者が元気になっていくうち、どこかへ行ってみる。一緒に何かする。体力をつけるだけでなくパソコンや危険物取扱者の資格取得なども受験し、10年先自分が何をやれるかというビジョンを持って取り組みにつながった。

(地域若者サポートステーションの受託へ)
・厚労省の支援事業で、必ずしも不登校や引きこもりの方でなくとも、期限付き雇用の繰り返しで心が疲れて引きこもりになった方など、仕事についていない方への自己分析、適職診断、履歴書添削、面接演習などの業務への受託につながった。 
・自分の力で働けることを探す。

(秋田市から仕事塾の受託)
・上記の適職がわかる前の段階で社会生活で基礎となる7つの力(書く、読む、作る、運動、集中、記憶、想像)をゆっくりと培う業務を行なっている。
・履歴書では無業の期間だが、「こんなことができる」ということに気付く期間の意味は大きい。秋田市以外にはない。

(若者の居場所づくり)
・誰でも自由に過ごせる場所で県内20ヶ所以上ある居場所をサポート。県からの受託。
・由利本荘市では2ヶ所あり。

□課題

(横のつながりの必要)
引きこもり対策だと障害福祉課、若者の居場所づくりだと次世代女性活躍支援課、市民活動支援だと地域づくり支援課となる。
上記のKOUさんの取り組みプロセスから分かるように、例えば引きこもり状態にある方でも様々な背景や原因、経緯がある。
・グレーンゾーンに位置付けされどちらの支援を受けられない場合もある。
・いかに各支援部署同士が現場で悩んでいる方々の目線でつながるかが重要と感じました。

(利用すべき人が利用できない)
・各地域に出向いても地元の方の利用が少ない、来ない場合がある。世間体を気にされるのか。

4月8日は(つまり、今日ですが。)大仙市のフラットさんを訪問しました。
その復命は別途行いますが、上記課題解決のヒントを見出すことができました。

秋田市→本荘

□由利本荘市建設部と協議

例年年度初めに実施している市や市民から要望のあった道路、河川などの要望箇所の視察について協議しました。
昨年度要望し予算要望しますと回答のあった箇所の確認、優先順位が他より低く経過観察箇所、新規要望箇所、小野が直接県民から受けた箇所など全旧市町村について、ピックアップして行います。